レガシィ(BL5)スペックBのオーバーヒートDIY修理する方法

DIY 車

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こんにちわ、タケです。

今回は2006年式、レガシィ(BL5)スペックBのオーバーヒートをDIY修理します。

 

【この記事の概要】突然発生したレガシィのオーバーヒート修理方法を掲載。

修理したいきさつ

私は2006年式のレガシィ(BL5)スペックBに乗っています。ある暑い日に、冷房をつけて普通に走行中、急に冷風が出ない事に気づきました。

「おかしい、エアコンが壊れた・・・」そう思い純正の水温計を見てみると下写真の様にH付近まで針が振っています。

しばらくすると、オーバーヒートの文字が表示されました・・・・

これは何かが故障したと思いすぐに帰宅し家の散水用ホースでラジエターへ水を掛け続けました。 10分以上水を掛けましたが全然水温が下がりません。

オーバーヒートになる原因はいくつか考えられます

①冷却水が無くなって循環していない

②ラジエターの冷却ファンが故障し回っていない

③ラジエター本体が詰まり機能を果たしていない

④サーモスタットが故障しラジエターへ冷却水が循環していない

この4つくらいが思いつきました。①の冷却水はまだリザーバータンクに入っていましたので違います。②の冷却ファンは2基有りどちらも回っているので違います。③のラジエターの詰まりですが急に詰まることは考え難い為違うかなと思いました。残る可能性は④のサーモスタットと言う冬場エンジンが冷え過ぎるのを防ぐ為、一定温度にエンジンが温まるまでラジエターへ冷却水を循環しない切換え弁がどの車にも装備されています。それが何らかの原因で故障し作動しなくなっているのではないかと考えました。ラジエターへ冷却水が循環しない為、いくらラジエターに水をかけても水温計が下がらなかったと言う現象もこれで説明がつきます。

サーモスタット自体は安いものなので迷わず発注しました。下記が私のレガシィに適合しました。

お値段約2千円でした。

 

ここで問題になるのは部品が届くまでどうするか・・・

私のレガシィは普段から通勤で使っております。皆さんにはお勧めできませんが通勤でオーバーヒートしない様に注意して乗ることにしました。思いついた方法はヒーターMAXにすると言うものです・・・

ヒーターの原理はエンジン熱で暖められた冷却水の熱を室内へ循環するものでヒーターを全開にすればエンジンはそれだけ冷えます。実際にやってみました。下写真の様に水温は高めですがオーバーヒートせずに会社往復が出来ました。夏にヒーターMAXで窓全開でエンジンが過熱しない様にアクセルは必要最低限でなるべく6速で走りました。この方法で1週間過ごしました(笑)

【注意!!】この方法はあくまで私の判断でやりましたが車によってはオーバーヒートしエンジンブローする可能性やにダメージは蓄積されるので原則、車の使用は即中止し修理するべきかと思います。

作業開始

サーモスタットが納品されました。

交換作業に入ります。

【注意!!】エンジンが熱い状態だと作業中火傷する恐れがあるので必ずエンジンが冷えた状態で作業しましょう。

今回使用した工具、用具、カー用品は以下になります。

・マイナスドライバー

・ラチェットレンチセット

・ウォーターポンププライヤー

・ガレージジャッキ

・リジットラック

・空のボトル

・輪ゴム

・クーラント

・バケツ(容量10L)×2

今回の修理で使用するお勧めの工具類も載せておきますね。

 

 

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まず、サーモスタットを交換する為に、エンジン下に有るアンダーカバーを外す必要が有ります。

その為にフロント左の牽引フックにガレージジャッキをかけ、リフトアップし写真の様にリジットラックをかけます。保険にタイヤを敷いておきます。

次にアンダーカバーは12mmのボルト3本、コの字の樹脂クリップ2個、ホイールハウス内の樹脂クリップ2本を外すと取り外す事が出来ます。

アンダーカバーを外し左フロントの下を潜ると下写真の様にラジエターのロアホースが見えます。

サーモスタット交換するには冷却水を抜く必要が有るので10L程度の容量のバケツを準備します。

そして下写真の様にウォーターポンププライヤを使いホースバンドを摘まみながらずらします。

ホースバンドをずらした後は手でホースを掴み、下写真の様に抜きます。固くて抜けない場合は固着しているので何度かホースを掴みながら揺すると徐々に抜けてくれます。そしてホースが抜けた際は勢いよく冷却水が出てくるので下にバケツ等をセットしましょう。

冷却水が抜けていくスピードを上げる為、下写真の様にラジエターキャップを開けます。

冷却水が抜けきるまで10分程度待ちます。

ほぼ冷却水が垂れてこなくなったら今度はもう一カ所のホースバンドを同様の方法でずらします。

そしてホースを完全に取り外します。念のためホースの向きが分かる様にマーキングしておきます。

下写真の様に先ほどホースが刺さっていた赤丸の部分にサーモスタットが装着されています。

10㎜のボルト2本で止まっているのでラチェットレンチを使い緩めます。

すると下写真の様にサーモスタットが見えました。

下写真の左の様にサーモスタットを取り外すとまた冷却水が落ちてくるのでバケツで受けます。

新旧のサーモスタットを並べてみました。一部、色や形が違うので間違えた部品を買ってしまったかと不安になりましたが問題無しでした。

取り外したサーモスタットを見てみると下写真の様に一部亀裂が入っています。素人目にも問題有りそうです。

新しいサーモスタットを取り付ける前にゴミが噛んだりすると水漏れの原因になるので装着する部分をウエス等で拭きます。

そして新しいサーモスタットを元の場所に装着します。表裏、角度ははまるようにしか付かないので心配ないです。

後は、先ほどばらした部品を2本の10mmのボルトで締め付けるのですが、片方だけいきなりきつく締めるとサーモスタットのゴムパッキンが偏って潰れるので水漏れに繋がる恐れが有ります。

2本のボルトを均等に締めていきます。あまりきつく締めるとボルトが折れる可能性が有るので注意しましょう。そしてホースを取り付け、ホースバンドも元に戻します。

ここまで来ると後は冷却水を入れるだけです。私の場合、数カ月前冷却水を入れ替えたばかりでしたので再利用することにしました。ただ、黒いゴミの様なものが浮いていたのでたまたま家に有った交換用網戸を使い別のバケツへ移し替えゴミを取り除きました。冷却水が古い場合は交換をお勧めします。このレガシィの場合は全量交換で6L位必要です。

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次に、ラジエターから冷却水を入れ流路のエアーを抜くための道具を作ります。

下写真の様に空のウォッシャー液の容器底面をカットし輪ゴムを口に適当に巻きつけます。(2Lのペットボトルでも行けると思います)

この輪ゴムでラジエターの口が密着され冷却水を漏れなくします。

冷却水をどんどん入れていき下写真の左の様に少しボトルから液面が見えるくらいになったらエンジンをかけます。

ヒーターにも冷却水を循環する為にヒーターをオンにします。エンジンをかけてすぐはまだラジエターに冷却水が循環しない為しばらく暖気します。

そして暖気が済んで水温計が上がってきたら軽くアクセルをふかします。空ぶかしをするとどんどんボトルの液面に気泡が出て来ます。もし液面が無くなった場合は冷却水を足します。

気泡が出なくなったらラジエターキャップを締めます。アンダーカバーを取り付けた後、テスト走行しました。

見事、オーバーヒートは解消し水温は正常になりエアコンもバッチリ効くようになりました。大事に至らず良かったです。

以上、DIYの参考になりましたら幸いです。それでは、また!

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